どくろーの備忘録

どくろーの記録とか色々。

覚悟が育っていく/スナックどくろー開催奮闘記

ー6日目ー

今日は博多へ向かう

理由は面接

 

自分は10/20にイベントをする

そのことを1つの目標に動いている

 

そして行動しだしてからずっと思っていること

「自分はスナックをこれからやるのか?」

 

それと同時に思う

「だけど直近の生活のためのお金も必要」

「貯金も何も無いなら、まずは二足のわらじを履くところから?」

 

そんな風に考えながらイベントの開催準備を進めつつ時間の融通をきかせてもらえそうな企業を受けている最中だ

 

電車に揺られること1時間半

博多についたのは夕方の17時

 

面接会場に入る前にコンビニのトイレで身なりを整え面接に挑んだ

 

結果は一週間後とのこと

会場を後にしてスマホを見ると時間は18時

 

「せっかく博多に来たんだから、こっちの知り合いに挨拶とスナックイベントのことを話しに行ってみよう」

 

そう思いFacebookを開き博多の知り合いの人の投稿やイベントをチェックする

 

タイミングが合いそうな人は中々見つからない

 

どうしたものかと途方にくれていた時にある投稿が目についた

 

【フクコン】

 

これは「福岡の街をより良く、面白くしよう」という有志が集まって、それぞれが「ジブンゴト化」しグループディスカッションを行い実際にその日をキッカケにプロジェクト化するイベント

 

参加予定の人たちをチェックしてみると知っている人が何人かいる

 

「知り合いに会えるだろうし、自分の意見を話す練習にもなる!」

 

そう思い駆け足で天神の会場へ向かう

 

時間ギリギリに到着

 

「知っている人は来ているだろうか?

覚えてくれてるだろうか?

ちゃんと話せるだろうか?」

 

そんな不安をよそに3ヶ月ぶりに再会できた沢山の人たちは気さくに、そして優しく出迎え受け入れてくれた

 

そうして和やかな気持ちになっていく中イベントが始まる

 

プレゼンターの人たちも参加者の人たちも活き活きしてる人たちが多くいるように感じた

 

「やっぱり自分も、そう在りたい」と思う

 

終始活発な状態のままイベントは終了

その後は自由参加で懇親会

 

「懇親会でスナックの話をしよう!」

心の中で静かに繰り返す

 

だがいざ始まってみると「自分の話」をどう切り出していいかに戸惑い上手く話せないことが続いた

 

そんな中、不意に隣に座ってくれた人がいた

 

この人は自分が6月ごろに福岡のスナック視察に行っていた時に知り合った人で当時コミュニケーション能力をめちゃめちゃ褒めまくってくれていた人

 

久しぶりの再会と会話に若干の緊張をまじえながらも頬がゆるむ

 

この人は話し上手で盛り上げ上手

 

場をひとしきり盛り上げた後にスナックの話を聴いてくれた

 

色んな人がいたので少ししか話せなかったが有難かった

 

そのおかげでいい具合に緊張もとけ、少しずつだが「スナック」の話をすることができた

 

不思議なもので

「一回諦めた。だけどケツを叩いてもらって、まずは一回イベントでやってみることにした」という話をすればするほど「やろう!」って気持ちが強くなっていった

 

その前提には再会した全ての人たちが肯定してくれたからだと思う

 

改めて有り難いと感じた

 

そうして懇親会が終わったのが23時半ごろ

 

気づけば終電を逃していた

 

その時に後ろから「ちょっとだけ飲みにいこうか」

 

そう声をかけてくれたのは懇親会の時に不意に隣に座って話を聞いてくれた人だった

 

そのまま飲みに連れて行ってくれて、なんと朝の4時まで話をしてくれて聞いてくれた

 

「お前のポテンシャルはスゴい」

「人たらしや」

「絶対出来るよ」

「北九州行ったら絶対行くもん」

 

1つ1つの言葉が嬉しすぎる

「スナックをやる」という気持ちが更に更に強まった

 

なんだろう

覚悟が育っていってるような

そんな感覚を感じた一日になった

 

ー開催まで残り10日ー

何処に飛び込むべきか/スナックどくろー開催奮闘記

ー5日目ー

今日は昔勤めていた飲食店の時の先輩が新しくお店をオープンさせるので掃除のお手伝いに

 

もう10年以上の付き合いになる人

 

キツイ時に話を聞いてくれたり仕事が出来てない時にケツを叩いてくれた人

 

自分自身が「バツが悪い」そう感じるような過去のやってきたことを満面の笑みでイジって暗いと言われる出来事を明るくしてくれるユーモア溢れる人

 

強い物言いとは裏腹に圧倒的他者目線で考え行動し思いやり溢れる人

 

たまに短気を起こしたり起こさなかったり

 

そして飲み好きでおしゃべり好き

 

そんな人

 

掃除をしながら色んな話をする

その途中スナックイベントの話になり

「場代で2000円とって持ち寄り協賛とか舐めとるやろ」

 

そう言われ気持ちが萎縮する

 

そんな気持ちを笑って誤魔化しながら

「そうですよね」と答える

 

「それでも、それでもまずはこの一回をやることが大切。始めの一歩を」

 

頭の中で自分に言い聞かせる

 

最近毎日言っている

「まず一歩」

「小さくてもいい」

「人に言えない、呆れるくらい小さくてもいいから一歩を」

「まず一歩」

 

そんな風に考えながら掃除も一区切りついてきたころ先輩がオープンさせるお店の話を聞かせてくれた

 

ちなみにこのお店は居抜き物件

バーと居酒屋がくっついていて入り口は別々だが店舗内で行き来ができるようになっている

 

そして話は端的にいうと「働いてみるか?」ということ

自分が重く受け止めたりしないよう軽いニュアンスで話してくれた

 

実は以前にFacebookで「スナックどくろーやります!何も決まってませんが」と投稿したあとに連絡をくれていた

 

「場所が決まってないならウチでやったらいいやん。お金もいらんけ、その代わり店の掃除を手伝って。そしたらお互いWIN-WINやん」

 

願ってもない提案だった

 

実際今の自分はお金が厳しい

けどイベントはしたい

 

先輩は人手がほしい

早くお店をキレイにしたい

 

だけど既に場所を決めていたことと、先輩のお店は主要駅から車で10分ほどの離れたところにあるというのが少しネックだった

 

「来てもらう人たちは駅チカの方が良いだろうな」

 

そんな思考を察してか先輩も

「まぁ場所がね」と

 

「でも掃除は手伝いに行きます」

そう言って今に至る

 

そして「働いてみるか?」という話の内容は今の自分にとても有難かった

 

提案してくれたのは2つ

 

1つ目は、バー店舗を使ってない時間帯の間貸し、例えば夜23時以降から朝方まで

 

2つ目は、先輩のお店で一緒に働くこと

今の暫定的内容は魚中心の定食屋とお酒も出すカレー屋、共に11時から23時まで営業

 

正直選択肢をもらえたことに有難さを感じながらも戸惑いの方が大きかった

 

「どうしよう?」

 

また悩みだす

 

やりたいこと、やるべきこと、できること

生活、お金、やりがい

それから縁

 

「6月に「スナック」と言い出してから今に至るまでにお店の話を提案してくれる人がこんなにも!」

 

そう思い更に色んなことが頭を駆け巡る

 

そんな時、掃除を手伝いに別の人が新たに来て話は一旦終了

 

「考えよう!」

 

そう思った

 

そうしてその後は先輩達と飲みながら喋ってワチャワチャしてた

 

その中で2人で話すタイミングがあったが「やっぱりこの人は人のことを真剣に考える人なんだな」と改めて感じた

 

そんな風に噛み締めたり盛り上がったりして朝方に帰宅

 

夕方には博多に行く予定があったので手早く身支度を整える

 

そんな時にたくさんの人たちからのメッセージがどんどん届いてくる

 

嬉しくなって胸が熱くなって更に「頑張ろう!」って思える

 

決断、覚悟

 

そういったものが少しずつ育ってきているような感じがする

 

気のせいか?

正直よく分からない

 

だけど1つの答えを出すのはそんなに遠くないかもしれない

アクセルを踏み込む!/スナックどくろー開催奮闘記

ー4日目ー

今日は山口県のケーキ屋グランシャリオに向かう

 

以前、オーナーから読書まとめの依頼を3冊分もらっていてその原本を返すため

 

そしてスナックイベントの話をするために

 

伝えたいのは

「グランシャリオのケーキを出したい」

ということ

 

ある意味で安定の不安は今回も発動している

 

「何て言われるやろうか」

「オッケーしてくれるやろうか」

 

そんなことを考えながら電車に揺られること1時間

 

夕日が沈む頃にグランシャリオに到着

 

相変わらずの笑顔で出迎えてくれる

 

少し安心して早速話を切り出す

「スナックイベントのことで相談したいんやけど」

 

そうして帰ってくる言葉は

「やっと、としろーさんが始めたな!と思いました!チャレンジしたなって!チャレンジしたもん勝ちっすよ!」

 

「イベント告知の投稿見て嬉しくなってすぐ連絡しましたもん」

 

9月末に日時の告知をFacebookにした直後に「その日は行けないから別の日でもなんかやりましょう!」

ってLINEを送ってきてくれていた

 

めちゃめちゃ嬉しかった

 

そんなことを思い出していると続けてこう言ってくれた

 

「アクセルを踏んだ方がいい!危ない時は周りが止めてくれます」

「高速に乗る前にブレーキかけたら乗れないでしょ」

「高速に乗ればビュンビュンいけますから!」

「としろーさんの周りにはスゴイ人が多いから、その人が良いっていなら間違い無いですよ!」

 

この人は勇気というかヤル気になる言葉をいつもくれる

 

そんな中、恐る恐るイベントでケーキを出させてもらいたいことを伝える

 

すると秒で

「もちろん!持って行ってください!」

 

あまりの返答スピードに逆に気が動転するw

 

しかもこっちのスケジュールにまで譲歩してくれて受け渡し方法まで協力してくれた

 

頭が上がりません状態

 

そんな中最後に伝えてくれた言葉にグッとくる

 

「これからスゴいことになっていくのを楽しみにしてます」

 

応援の意味も込められたケーキ達

 

本当に本当に有難う

大切に使わせてもらいます

 

そうした気持ちで胸が一杯になり

「有難う!また連絡する!」

と握手を交わしお店を後にする

 

駅のホームまで戻り山口で合流する予定だった人がいたので電話をしたがタイミングが難しくなったので「また今度」ということになった

 

その人が電話の終わりに言ってくれた言葉が嬉しかった

「イベントいくよ!そっち泊まるけガッツリいます!」

「それだけは言っておこうと思って」

 

実際に「イベント行くよ」って言ってもらえたのが始めてで本当に嬉しかった

 

「正直誰も来ないことだってあるよなぁ」

「でも万が一そうなったとしても、それはそれでネタになる!やることが一番大事!」

 

そう奮起しながらも怯えていた

 

だからこそ嬉しかった

 

なんか上手く喋れなくなった

有難う「おしリーマン」

 

そうして帰りの電車に乗り込み移動中に初めてLINEにスナックイベントの投稿をした

 

今までLINEは避けていた

 

TwitterやInstagramは発信力をつけるためにゼロから始めたアカウント

どんな風に見られてもいい

 

Facebookは近い知人・友人もいるが心理的距離感は少し離れているから最近使えるようになり始めた

 

でもLINE!LINEだけは昔からの知人・友人、同級生や自分のことをたくさん知っている人達だらけのアカウント

 

ここの心理的ブロックの大きさたるや

「どう思われるだろう」

「否定的な目で見られるんじゃ」

 

この思考はこの半年何かをやる度に思っていた

 

「だけど今回は自分が主催だ!

それに周りの後押しをもらいまくってる」

そう思った時に「えいやっ!」と踏み込む事ができた

 

投稿してポツポツとイイネがつく

 

その一人一人との思い出が濃ゆくて一つ一つのいいねがスゴく響いた

 

何だか一日ずつちょっとずつ殻を剥いでいけてる感じがする

 

本当に小さな小さな一歩の連続

 

連絡をとれるようにする

人に話をしてみる

発信をしてみる

 

こんなことでここ最近ドキドキしっぱなし

 

だけど不思議と気分は悪くない

 

明日も小さな一歩で良いからを踏み出してみよう

即レス!即電!即行動!/スナックどくろー開催奮闘記

ー3日目ー

朝起きて一発目の思考

「誰にどう声をかけよう」

 

そんなことを思いながら色んな人にメッセージを送ったり返信したりしていた

 

「レスポンス!スピード!とにかくすぐ返す!」

 

1つ1つの返信に対して「後で返そうかな」という気持ちが生まれる

それでもとにかく返す!

 

今まで「連絡」ということは避けてきた

 

内容にかかわらず昔から人からの着信やメッセージは全部プレッシャーに感じ続けていたから

 

特に電話の着信が鳴った時なんかはドキッとする

 

心臓がギュッと締め付けられて鳴り続けるスマホを見ながら「早く鳴り止まないかな」と見つめ続ける始末

(すぐ出ればいいのにw)

 

「なんでこんなに連絡を避けるんだろう?」

 

はっきりとした理由は分かってない

 

分からないけど、こういった基本的なところが出来ていない

 

そのことをこの歳になって改めて指摘してもらって小さな決心をした

 

「大きいことを言ったりカッコつけたりする前にまずは連絡をちゃんととれる人になる!」

 

ものすごく小さな小さな今更な決意

 

だけど今の自分の現状を受け入れて自分自身の次の一歩を踏んで行こうと思った

 

そんな風に考えていたらACWメンバーの方から「今回のイベント開催場所のすぐ近くに心理学の恩師がいるよ」というメッセージが入った

 

イベントをする所のビル内でお店をやっているとのこと

 

「挨拶に行ってみます!」

手早く身支度を済ませて、すぐさま現地へ向かった

 

着いたのはお昼ごろ、どう挨拶をしようかドキドキしながらお店の前に行くと「店休日」の貼り紙

 

「閉まってるw どーしよw」

 

とりあえずコンビニで軽食を買い公園でつまみながら考える

「さて、まず誰に連絡しよう、、」

 

頭の中で「あの人かな?この人かな?」と考える

 

そうすると次に浮かぶのは

「嫌な顔されたり嫌な気持ちにしてしまうんじゃないか?」

「自分のことのお願いってどうやって伝えたらいいんやろ?」

 

またグルグルしだす

 

これじゃいかん!と思い

「まずは、、まずは!言いやすい人、聞いてくれる人〝1人〟に話してみよう!」

 

そう思い昔馴染みの知人へLINEでアポをとる

「時間あったらお茶でもしましょ」とw

 

5分ぐらい返信がこないかソワソワ

返信はこない

既読もつかない

更にもう5分は既読がつかないかソワソワ

 

「思春期の学生か!」

そう自分に突っ込んでソワソワを打ち消すw

 

そこから他にも沢山の人に連絡をすれば良いのだが二の足を踏んでしまい連絡はしなかった

 

「返信が来るまで考えをまとめなおしておこう」

そう思い駅前のミスタードーナツに入り一昨日のオンラインMTGをひたすら繰り返し見て自分なりにまとめなおしていた

 

気がつくと陽が沈んでいた

 

ふとスマホを見ると返信が

「ごめん、寝てた!大丈夫?」と

 

それを見てすぐさま返信!

近くのカフェで会うことになった

 

今まで人に何かを話したり相談する時はどう話すか、何を話すかをある程度決めてから相談していた

 

逆に言えば「どうしていいか分からない、どうしようか?」といった状態で自分から人に話すことは避けてきた

(昔はこれを今よりこじらせて大変だったw)

 

今回はまとまり率2割ぐらいのフワフワな状態だがイベントの説明と合わせて相談もしてみた

 

最初は落ち着かなかった

 

喋った後も落ち着かなかった

 

だけど、その状態を見て「それで全然いいよ」と言ってくれた

その言葉のおかげでゆっくりと受け入れることができた

 

気づいた時には見る方向・次に踏み出す一歩が見えたように感じた

 

何だかスイッチが入ってきた

 

そんな感覚になってきだしたタイミングでメッセージが来た

「一人っ子の特徴で面白いものがあって」

 

すぐさま内容を見てみる

その中でもブチ刺さった「一人っ子あるある」が2つ

 

1.自分から人間関係を作ろうとしない

2.プライドが高く人前での失敗を避ける

 

これはここ最近動かなかったり一歩踏み出さなかった理由にスポッと当てはまる

 

そしてこれまでに勇気をもらった「一人っ子あるある」が1つ

 

それは

集中力を発揮するとスゴい!

ってこと

 

「実はホリエモンさんや落合陽一も一人っ子なんだよ」とも教えてもらった

 

「だから大丈夫だよ」

「ところーも出来るんだよ」

 

そう言ってもらえた気がして何だか嬉しくて気持ちも上がった

 

そして「もっとイベントの感じや想いを発信した方がいいかも」とも言ってくれた

 

今回ブログの更新を再開したのは、この言葉のおかげ

 

そして前の自分は「クオリティ重視」でリリースまでが遅いタイプだった

 

今回の奮闘記は装飾や見やすさは意識的に後回しにしてスピード重視で更新していこうと思う

 

「何よりもそれが自分自身のアウトプットにも繋がる」

 

沢山の人が、一人一人が色んな言葉をくれるのが本当に有難い

 

よし!体を動かすぞ!発信もする!

もちろん返信も!

スピード!スピード!!スピード!!!

 

明日は山口の縁あるケーキ屋さんにイベントの話をしに行くぞ!

初めて「自分」がオモテに立つ/スナックどくろー開催奮闘記

ー2日目ー

今日はイベントスペースが借りれるかの最終確認で開催予定場所へ行ったがオーナーとは会えなかった

 

電話で確認して10/20(土)に貸してもらえることは無事決定した

 

一安心してふと携帯を見るとジローさんからのメッセージ

 

「としろ 早くリリースあげないと!」

 

スピードが大事だ!

なのにまたもやジローさんにケツを叩いてもらった!

昨日レスポンスの事も言われたのに!

 

基本で当たり前の事だけど今の自分はまだちゃんと出来ていないことだ。

 

すぐさま返信する。

「19時半には開催情報をアップします!」

 

その時の時間は19時ごろ

 

30分も時間があれば充分だろうが今の自分にはかなりのプレッシャーだった

 

「何をどう書こう?」

 

分からないまま決まっている日時からとにかく打ち込んでいく

 

昨日のオンライントーク、今までしてもらったフォローアップの内容を一生懸命に思い出しながらスマホのメモ帳に内容をひたすら打っていく

 

あらたかた打ち終わって時計を見ると時間は19時24分

 

「時間ギリギリ!間に合った!」

 

「けど文章だけじゃイメージが伝わりづらいんじゃ、、」

 

そう思いカメラフォルダから使えそうな写真を漁り出す

 

ここからが良くなかった

 

【スピード重視】

【二割の完成度でも出す】

 

こういった事が今の自分に必要なのに、この時はそれが出来なかった

 

やっと画像作成が終わって投稿した時の時間は20時42分

 

正直マイナスな思いも生まれたが

「兎にも角にも上げたことは良いこととして1カウントしよう」

 

そう思った。

 

それからしばらくはスマホの通知が気になりっぱなし

 

関係ないメールや通知に一喜一憂

 

心の中は

「どんな風に思われるだろうか」

「イイネやコメントは入るだろうか」

そんなことをグルグルと考えていた。

 

そんな時に1つのフェスブック通知

 

『西田二郎さんがあなたの投稿にコメントしました』

 

すかさずスマホのロックを解いてFacebookを開く

 

そこには「みなさん応援よろしくお願いします」の言葉

 

有難さと嬉しさ同時に

「自分はどこまで負んぶに抱っこを続けるんやか?」

 

そう思った次の瞬間に浮かんだのは9月のイベントの夜に夜通し話をしてくれた人の言葉

 

「いつまで恩をもらっとるんや、いつ返すねん」

 

胸がギュッとなる

 

「今が一番大事な時期だ」

 

今回のイベントがどうなるかは分からないがもう逃げ道や言い訳する余白はない

 

なぜなら自分が主催するイベントだから

 

今まではイベントに限らず仕事でもプライベートでも「~のイベント」「~店舗のとしろー」というサポートポジションだった。

 

もちろん「自分じゃないから適当に」なんて思って取り組んだことはない。

 

でも責任の大きさや重みは「責任者」よりは比較すれば当然少ない

 

そして今まで「最終的な結果全てに対応する」という責任者ポジションは経験してこなかった

 

必ず自分の「上」にあたる人が1人は必ずいた

 

単発とはいえ今回のイベントは自分自身が全ての結果を受け止めることになる

 

良くも悪くも

 

そう思うとより一層不安と恐怖を感じた。

 

「どうなるんやか?ホントこわい」

 

頭の中で繰り返す

だが、その思考だけに囚われていても進まない

 

「まず明日から一人一人にイベントの声かけをしよう!」

「だから今日はもう寝よう!」

 

そう思い未だにFacebookの通知が気になりながらも部屋の電気を消し無理やり眠ることにした

始まりの叱咤激励/スナックどくろー開催奮闘記

ー1日目ー

「大嫌いだ」

「どついたろか思うわ」

 

言われた瞬間体が強張り心臓がギュッとなった

 

「だけどほっとけない」

「なにかがあると思う」

 

緊張の後は体が緩み少し涙ぐむ

 

「こんなやつだからこそ意味があるのかも」

「信じてやってください」

「その結果どうなるか分かりません」

「本当にダメなヤツです」

「言葉の使い方も分かってないし電話のレスポンスも悪いヤツです」

 

一つ一つの言葉に胸が痛い

 

「けどこれだけ沢山の人が信じてくれてんねんから頑張れよ」

 

そう言われて

「あぁ今が一番大事な時かもしれん」

「不安を抱えながら動いていくことが今一番必要なことなんやな」

そう思った

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振り返ってみればキッカケは6月のイベントの交流会

 

そこから色々な人がアドバイスや意見をくれた

 

「覚悟はあるの?」

「よく考えてみたら?」

 

それを言われるたびにブレた

 

「ブレるってことは、それぐらいの気持ちってことになるよね」

 

そう思って「スナックどくろー」をやることを辞めた

 

そのあとの数ヶ月は生き方・働き方を模索して迷走していた

 

気がつけば9月も終わるその時に今回のスナックどくろー1日開催イベントのキッカケがあった

 

それは6月のイベントで自分の後押しをしてくれた西田二郎さんのトークイベント

 

これに参加したからだ

 

本当は行きたくなかった

だって「やります」って言ったことを辞めてバツが悪いから

 

「非難されたり恩知らずと思われるだろうな」

 

そんなことをよく考えていた

 

でもそこに至るまで沢山の後押しと優しさがあったからこそ参加ができた

 

「なんかあったら言ってね」

「いつでも頼ってこい」

はたまた

「逃げてないか?」

「何より自分自身を大切にしていない!」

 

そんな言葉を一人一人からもらい

「参加して自分のできることをやって直接「辞めました」の報告をするのが今出来る精一杯の筋かな」

そう思った

 

そう決めたにもかかわらずトークイベント当日まではそのことを考えるたび気が重く息苦しい気持ちになっていた

 

「前説をどうやって喋ろう?」

「司会進行や紹介は?」

「そもそも出来るんやか?怖い、やりたくない」

 

そんな状態だったから人を不快にさせたことも少なくないと思う

 

それでも人は優しかった

 

おかげで当日はガチガチに緊張しながらも精一杯とりくむ楽しまさせてもらうことができた

 

ジローさんへの若干の気まずさを残しながら

 

そうしてイベントが終わると

「としろー」

と呼ばれ振り返るとジローさん

 

自分から報告に行くところを逆に呼んでもらってしまった

 

「ちょっと話しようや」

 

実はこの後に交流会があったのだが自分は参加せず帰る予定だったから、その前にジローさんが呼んでくれた

 

そこから自分が「なぜ辞めたのか」の話を聞いてくれた

 

そうして言ってくれた言葉は

「もったいない」だった

 

「単発のイベントでもええから一回やってみいや」

「アイデアなんかなんぼでもある」

 

続けてジローさんは言う

 

「お前は他の人みたいに有言実行でグイグイ進めれるタイプちゃうねん」

「1人じゃ何も出来んのに、何を1人で悩んでんねん」

「中途半端に1人でしようとするんやなくてもっと周りを頼れや」

 

返す言葉が出てこない

 

そうしているとイベント後の交流会の時間が来ていた

 

「また話しようや!連絡せえよ!」

「はい!」

 

そうしてまた悩みだす

 

「やるか、やらないか」

「そうか、単発イベントでまず一回、、」

 

するとそのやり取りを聞いていた仲間が「力になるから!やろう!何でも言って!」

 

嬉しくてどうしていいか分からずテンパり気味に「有難う」と返す

 

ジローさんに話をしてもらって叱ってもらって、しかもそれが刺さりまくって、仲間も応援してくれて、よくわからないテンションになっている時に声をかけてくれた人がいた

 

「としろー帰るん?なんで?」

 

「交流会に参加するお金を持っていなんで」

 

そう言うとその人は「出してあげるから参加し」と言ってくれた

 

決して安くない金額

実はその後の二次会の分まで払ってくれた

 

しかもジローさん一行が泊まる部屋のベッドが空いてるということで一泊もさせてくれてた

 

そのおかげでジローさんを始め沢山の人の話を聞けた

 

この場で改めて

本当に本当に有難うございます。

 

さて、色んな話を聞かせてもらった中で共通していたのは「行動とチャレンジの大切さ」だった

 

どっちも今の自分に欠けているものだと思うと胸も耳も痛かった

 

そんな1日の中で一番グッサリ刺さった出来事があった

 

それはジローさん一行が泊まるホテルのエントランスで起きた

 

みんなでホテルに着いた後は夜も遅く日をまたいでたのでそれぞれが寝る支度を整えていた

 

ちなみにジローさんは着の身着のまま横になるや否や速攻で寝落ちしていた

 

そんなジローさんに更に親しみを感じながらホテル内の浴場へと向かった

 

その時に声をかけられた

 

「よし!話しよか!」

 

実はこの方は交流会の前後も二次会の時も

「としろーと話できてないね 話そうや」と何度も声をかけていてくれていた

 

席が遠かったり、自分が動かなかったりで結局話せずじまいだったがここに来て改めて声をかけてくれた

 

最初に自分の話をひたすらに聴いてくれた

 

これまでの経緯やこれからのこと、過去の辛く感じたこと、今の気持ち

 

丁寧に丁寧に聴いてくれた

 

そうして自分が喋り終わったタイミングを見計らって話を聞かせ始めてくれた

 

「工夫が足りてない」

「気持ちが入っとったら工夫すんねん」

「次はこうしようってな」

 

その考えは頭になかった

どこか一つの完結・安定するゴール的なものを求めていたことに気付かされた

 

更に続けて

 

「優しさにいつまで甘えてんねん」

「もらった恩はいつ返すねん」

「恩返しってのは人に言われたことをするんない、お前が楽しそうに生きることや」

 

これが、この言葉が今の自分にとてもとても刺さった

刺さりまくった

 

本当にその通りだ

 

変なとこで甘え下手で

変なとこで甘え慣れてる

 

言葉の一つ一つが的確すぎて胸が顔が熱くなる

 

そんな風にして夜通し何時間も話をしてくれた

 

その後浴場の風呂に浸かりぼんやりと1日を振り返る

 

「まず一回やって、、みよう」

 

次の日にジローさん一行とイベントメンバーとのお茶会があってそこで発表の場を作ってもらった

 

「スナックどくろーを単発イベントでやります!」

 

その発表からみんながアイデアを出してくれたり、時にはイジってくれたりした

 

そうしてひとしきり話した後ホテルを出てみんなが出揃うのを待ってた時に昨日の夜話してくれた方がまた少し話をしてくれて最後にこう言ってくれた

 

「何でもええ、楽しめ!」

 

気持ちが震えた

 

そこから約二週間の間にバリバリと活動!

 

という風にはいかず相変わらずビビっていた

 

そんな中ジローさんからフォローしてもらったり、熊本から福岡まで来てくれた仲間に後押しされながら、やっと日にちを決めることができた

 

そこからはイベントができる場所を探しまわっていった

 

中々場所の予約の確定がとれなかった時にジローさんからのお礼を兼ねたオンライントークの日がやってきた

 

パッカーンという気づきのシェア、色んなプロジェクトや個人の展望、そういった事を話している時に自分の話になった

 

その時に言われた言葉が

「大嫌いだ」という想いのこもった言葉だった

 

そのオンライントークが終わり申し訳なさと有難さとが入り混じったなんとも言えない気持ちになっていた

 

ただ不快ではない

ドキドキしているし

怖くて不安ではあるが

「ここまで言わせて無下にはできない、したくない」

そう思った

 

そうして一晩明けてスマホにある一件のメッセージが入る

そこにはこう書かれていた

「あなたたちは人たらしです 笑」

「それは一つの才能です」

「だから遠慮せず教えてもらってどんどん学びなさい」

「その代わりにしてもらったことは絶対自分のものにすること、それが恩返し」

「そして今の人たらし能力は期間限定だと認識することが大切」

「その能力が使えなくなってからが本当の人生」

「その時に違う方向で人をたらしていくの」

「それを本当に楽しみにしています」

「困ったりぐちゃぐちゃになったりしたらいつでも言って」

「焦らなくていい、今を丁寧に生きていこうね」

 

とてもとても有難い言葉

どこまでも恵まれまくっていると実感した

そしてそれは全くもって当たり前じゃないこと

 

「これだけ恵まれた人間関係にいるのに1人で塞ぎ込んでる場合じゃない」

 

分からないなら分からないままでも良いから行動しよう

 

そう強く強く思った