どくろーの備忘録

どくろーの記録とか色々。

始まりの叱咤激励/スナックどくろー開催奮闘記

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ー1日目ー

「大嫌いだ」

「どついたろか思うわ」

 

言われた瞬間体が強張り心臓がギュッとなった

 

「だけどほっとけない」

「なにかがあると思う」

 

緊張の後は体が緩み少し涙ぐむ

 

「こんなやつだからこそ意味があるのかも」

「信じてやってください」

「その結果どうなるか分かりません」

「本当にダメなヤツです」

「言葉の使い方も分かってないし電話のレスポンスも悪いヤツです」

 

一つ一つの言葉に胸が痛い

 

「けどこれだけ沢山の人が信じてくれてんねんから頑張れよ」

 

そう言われて

「あぁ今が一番大事な時かもしれん」

「不安を抱えながら動いていくことが今一番必要なことなんやな」

そう思った

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振り返ってみればキッカケは6月のイベントの交流会

 

そこから色々な人がアドバイスや意見をくれた

 

「覚悟はあるの?」

「よく考えてみたら?」

 

それを言われるたびにブレた

 

「ブレるってことは、それぐらいの気持ちってことになるよね」

 

そう思って「スナックどくろー」をやることを辞めた

 

そのあとの数ヶ月は生き方・働き方を模索して迷走していた

 

気がつけば9月も終わるその時に今回のスナックどくろー1日開催イベントのキッカケがあった

 

それは6月のイベントで自分の後押しをしてくれた西田二郎さんのトークイベント

 

これに参加したからだ

 

本当は行きたくなかった

だって「やります」って言ったことを辞めてバツが悪いから

 

「非難されたり恩知らずと思われるだろうな」

 

そんなことをよく考えていた

 

でもそこに至るまで沢山の後押しと優しさがあったからこそ参加ができた

 

「なんかあったら言ってね」

「いつでも頼ってこい」

はたまた

「逃げてないか?」

「何より自分自身を大切にしていない!」

 

そんな言葉を一人一人からもらい

「参加して自分のできることをやって直接「辞めました」の報告をするのが今出来る精一杯の筋かな」

そう思った

 

そう決めたにもかかわらずトークイベント当日まではそのことを考えるたび気が重く息苦しい気持ちになっていた

 

「前説をどうやって喋ろう?」

「司会進行や紹介は?」

「そもそも出来るんやか?怖い、やりたくない」

 

そんな状態だったから人を不快にさせたことも少なくないと思う

 

それでも人は優しかった

 

おかげで当日はガチガチに緊張しながらも精一杯とりくむ楽しまさせてもらうことができた

 

ジローさんへの若干の気まずさを残しながら

 

そうしてイベントが終わると

「としろー」

と呼ばれ振り返るとジローさん

 

自分から報告に行くところを逆に呼んでもらってしまった

 

「ちょっと話しようや」

 

実はこの後に交流会があったのだが自分は参加せず帰る予定だったから、その前にジローさんが呼んでくれた

 

そこから自分が「なぜ辞めたのか」の話を聞いてくれた

 

そうして言ってくれた言葉は

「もったいない」だった

 

「単発のイベントでもええから一回やってみいや」

「アイデアなんかなんぼでもある」

 

続けてジローさんは言う

 

「お前は他の人みたいに有言実行でグイグイ進めれるタイプちゃうねん」

「1人じゃ何も出来んのに、何を1人で悩んでんねん」

「中途半端に1人でしようとするんやなくてもっと周りを頼れや」

 

返す言葉が出てこない

 

そうしているとイベント後の交流会の時間が来ていた

 

「また話しようや!連絡せえよ!」

「はい!」

 

そうしてまた悩みだす

 

「やるか、やらないか」

「そうか、単発イベントでまず一回、、」

 

するとそのやり取りを聞いていた仲間が「力になるから!やろう!何でも言って!」

 

嬉しくてどうしていいか分からずテンパり気味に「有難う」と返す

 

ジローさんに話をしてもらって叱ってもらって、しかもそれが刺さりまくって、仲間も応援してくれて、よくわからないテンションになっている時に声をかけてくれた人がいた

 

「としろー帰るん?なんで?」

 

「交流会に参加するお金を持っていなんで」

 

そう言うとその人は「出してあげるから参加し」と言ってくれた

 

決して安くない金額

実はその後の二次会の分まで払ってくれた

 

しかもジローさん一行が泊まる部屋のベッドが空いてるということで一泊もさせてくれてた

 

そのおかげでジローさんを始め沢山の人の話を聞けた

 

この場で改めて

本当に本当に有難うございます。

 

さて、色んな話を聞かせてもらった中で共通していたのは「行動とチャレンジの大切さ」だった

 

どっちも今の自分に欠けているものだと思うと胸も耳も痛かった

 

そんな1日の中で一番グッサリ刺さった出来事があった

 

それはジローさん一行が泊まるホテルのエントランスで起きた

 

みんなでホテルに着いた後は夜も遅く日をまたいでたのでそれぞれが寝る支度を整えていた

 

ちなみにジローさんは着の身着のまま横になるや否や速攻で寝落ちしていた

 

そんなジローさんに更に親しみを感じながらホテル内の浴場へと向かった

 

その時に声をかけられた

 

「よし!話しよか!」

 

実はこの方は交流会の前後も二次会の時も

「としろーと話できてないね 話そうや」と何度も声をかけていてくれていた

 

席が遠かったり、自分が動かなかったりで結局話せずじまいだったがここに来て改めて声をかけてくれた

 

最初に自分の話をひたすらに聴いてくれた

 

これまでの経緯やこれからのこと、過去の辛く感じたこと、今の気持ち

 

丁寧に丁寧に聴いてくれた

 

そうして自分が喋り終わったタイミングを見計らって話を聞かせ始めてくれた

 

「工夫が足りてない」

「気持ちが入っとったら工夫すんねん」

「次はこうしようってな」

 

その考えは頭になかった

どこか一つの完結・安定するゴール的なものを求めていたことに気付かされた

 

更に続けて

 

「優しさにいつまで甘えてんねん」

「もらった恩はいつ返すねん」

「恩返しってのは人に言われたことをするんない、お前が楽しそうに生きることや」

 

これが、この言葉が今の自分にとてもとても刺さった

刺さりまくった

 

本当にその通りだ

 

変なとこで甘え下手で

変なとこで甘え慣れてる

 

言葉の一つ一つが的確すぎて胸が顔が熱くなる

 

そんな風にして夜通し何時間も話をしてくれた

 

その後浴場の風呂に浸かりぼんやりと1日を振り返る

 

「まず一回やって、、みよう」

 

次の日にジローさん一行とイベントメンバーとのお茶会があってそこで発表の場を作ってもらった

 

「スナックどくろーを単発イベントでやります!」

 

その発表からみんながアイデアを出してくれたり、時にはイジってくれたりした

 

そうしてひとしきり話した後ホテルを出てみんなが出揃うのを待ってた時に昨日の夜話してくれた方がまた少し話をしてくれて最後にこう言ってくれた

 

「何でもええ、楽しめ!」

 

気持ちが震えた

 

そこから約二週間の間にバリバリと活動!

 

という風にはいかず相変わらずビビっていた

 

そんな中ジローさんからフォローしてもらったり、熊本から福岡まで来てくれた仲間に後押しされながら、やっと日にちを決めることができた

 

そこからはイベントができる場所を探しまわっていった

 

中々場所の予約の確定がとれなかった時にジローさんからのお礼を兼ねたオンライントークの日がやってきた

 

パッカーンという気づきのシェア、色んなプロジェクトや個人の展望、そういった事を話している時に自分の話になった

 

その時に言われた言葉が

「大嫌いだ」という想いのこもった言葉だった

 

そのオンライントークが終わり申し訳なさと有難さとが入り混じったなんとも言えない気持ちになっていた

 

ただ不快ではない

ドキドキしているし

怖くて不安ではあるが

「ここまで言わせて無下にはできない、したくない」

そう思った

 

そうして一晩明けてスマホにある一件のメッセージが入る

そこにはこう書かれていた

「あなたたちは人たらしです 笑」

「それは一つの才能です」

「だから遠慮せず教えてもらってどんどん学びなさい」

「その代わりにしてもらったことは絶対自分のものにすること、それが恩返し」

「そして今の人たらし能力は期間限定だと認識することが大切」

「その能力が使えなくなってからが本当の人生」

「その時に違う方向で人をたらしていくの」

「それを本当に楽しみにしています」

「困ったりぐちゃぐちゃになったりしたらいつでも言って」

「焦らなくていい、今を丁寧に生きていこうね」

 

とてもとても有難い言葉

どこまでも恵まれまくっていると実感した

そしてそれは全くもって当たり前じゃないこと

 

「これだけ恵まれた人間関係にいるのに1人で塞ぎ込んでる場合じゃない」

 

分からないなら分からないままでも良いから行動しよう

 

そう強く強く思った